こっくりとした秋色のバラが花屋さんを彩るようになりました。
前回のMAGAZINEでは、バラの産地を訪ね、美しいバラができるまでをご紹介しました。
Kumpu産地直送便では季節により、渋谷ばら園さん、杉本ばら園さん、大森ばら園さん、そしてクニエダさんが生産するバラを購入することができます。
バラは春と秋に旬を迎えますが、一年を通して楽しむことができる花の女王☆彡食卓に飾る日常使いから特別なシーンの贈り物まで、世界中の人々を魅了し、愛され続け、いざという時には欠かせないお花なのかもしれません。
さて、そんなバラですが、いざ手元にきて、さあ飾りましょう!となった時、「葉っぱはこのまま?」「トゲはどうすればいいの?」など・・・お客様から分からない!というお声も。
そこで今回も引き続きバラのお話、基本のお手入れ方法をご紹介します。
バラを花屋さんで購入したり、いただいた時、大抵は下葉はなくトゲを取り除いた状態の時が多いと思いますが、場合によっては葉やトゲが残っていたり、先程ご紹介した産地直送便では、摘みたてのお花をお送りしているので、自然の状態のまま届くかもしれません。
そんな時は、ご自身で愛情込めてお手入れから始めてみてください。コツが分かれば、きっとお手入れが楽しくなりますよ。
①下葉を取り除く
茎の下まで葉っぱが付いていたら、全体の3分の2程度葉を落としてから生けるのがおすすめです。
葉の付け根から手で持って下に引くと簡単にとれます。または花ばさみで切ります。
②トゲをとる
周囲の花や葉を傷めるのでトゲは取りましょう。トゲの先端に気を付け、親指の腹をトゲの側面にあて、力をいれて押しながら折ると取れます。
ハサミの片方の刃を使ったり、フローリストナイフがあれば、花首を自分の手前側に持って上から下へ削ぎ取ります。
③余分な葉を取り除く
活ける器に合わせて、水に浸かる部分の葉を取り除きます。
1輪で飾るときは、葉を3か所ほど残すとバランスよく飾れます。
④茎をななめに切る
清潔な花ばさみやフローリストナイフで、茎をなるべく斜めに切ります。できれば、茎の中の白いワタも削り取ると水揚げがよくなります。
⑤花瓶の水は深めに
水の量は、 花瓶の8割前後を目安に深めにします。こまめな水替えと切花専用の栄養剤をうまく利用すると、より長く花色も美しいまま楽しめます。
水替えの時、茎の切口の切り戻しも行ってくださいね。
☆元気がない花は「湯上げ」の水揚げ方法をおすすめします。
詳しくは、MAGAZIN→「お花を長く楽しむための基本の水揚げ方法」をご覧ください。
きっとお手入れが楽しくなりますよ。
【使用したバラ】
●赤バラ:サムライ
●スプレー咲きオレンジ:ベイブ
【番外編】
切花のバラのタイプには、大きく分けて2つに分かれます。
🌹スタンダード咲(ST)…1本に1輪が付く
🌹スプレー咲(SP)…1本の茎から枝分かれした先にいくつかの小ぶりな花が付く
スプレータイプのバラも、基本は通常のバラと同様ですが、枝分かれしてる利点を生かして、1本を切り分けて飾ることができます。
枝分かれしてる根元をハサミで切ります。今回は3本に分けました。
最後に残った長い枝は、そのまま生かして長く飾ってもいいですし、他の短い枝のバラと合せてミニブーケ風に、ティーカップなどに生けて食卓に飾るのもおすすめです。
下の写真のように口がややすぼまった形の器を使うと生けやすくなります。
二股に分かれた枝に、交差するように枝を挿すと、バランスよく安定しバランスよく生けられますよ。
スタンダードタイプは1輪でも魅力的。水切りして短くなってきたら、お家にある缶や瓶、お皿に移し替えて楽しんで♪
2~3輪あれば、1挿しにポンポンと分けて生けて飾るだけでも、お部屋が華やかに。
ぜひ、この季節、バラをお楽しみください!
【使用したバラ】
●大輪ピンク:オールフォーラブ
●斑入りパープル:パープルタイガー
●スプレー咲きサーモングリーン:ラディッシュ