2月14日はバレンタインデー。
新年の清々しい気分から通常モードに戻り、ひと段落した頃訪れる最初のイベントですね。
実はこの日は「世界で一番花を贈る日」とも言われています。
特に欧米では大切な人に愛情や感謝を改めて伝えるため、花をプレゼントする日として「フラワーバレンタイン」が一般的だそうです。
映画やドラマでも花を贈るシーンをよく目にしますが、もともと花贈りが暮らしの中に根付いていて、年齢性別問わず習慣になっているからでしょう。
日本でも、ここ10年ほど前から「フラワーバレンタイン」と銘打ってPRが行われ、徐々に浸透してきたようです。
もっとさりげなく、お花が贈られて、沢山の笑顔が増えることを願っています。
そこで今回は、花を贈る習慣になる第一歩!としてバレンタインデーにまつわるお話です。
■2月14日 St.Valentine’s Day(セントバレンタインデー)のはじまり
子供の頃から親しみのあるバレンタインですが、その由来は、古代ローマ時代までさかのぼります。
戦争中の古代ローマ、時の皇帝クラウディウス2世は、兵士が家族や恋人を恋しがって、軍の士気が低下しないよう兵士たちに結婚を禁止していました。
そんな政策に反対したキリスト教司祭・聖ウァレンティヌス(聖バレンタイン)は、結婚を望む兵士たちのために結婚式を隠れて執り行っていたのです。
しかし、このことがローマ皇帝の逆鱗に触れ、269年2月14日に処刑されてしまいました。
その後ローマでは、殉教した聖バレンタインが愛する男女の守護聖人となり、春の訪れとこのエピソードが混ざり合って世界各地で愛の誓いの日として今日のような風習になったそうです。
■世界のフラワーバレンタイン事情
ヨーロッパ諸国では、バレンタインデーにも男女が互いにカードを贈り合う習慣がありましたが、花を贈る習慣はイギリスから始まったそうです。
カードに花を添えて贈ることで、求愛のイベントになったといわれます。
フランスでは、この日に恋人同士や夫婦など決まった相手にプレゼントをします。ほとんどの男性が花を贈るので、花屋は男性客で行列になるほど!
人気の花は愛の象徴である赤バラが主流だそうですが、もちろん、それ以外もあります。
花屋さんの店頭で、たくさんの花の中からオンリーワンの花を選ぶために、大切な人の好みや雰囲気を伝えながら、店員さんとトークが弾んでいる光景が目に浮かびます。
ちなみにチョコレートを贈ることはほとんどないそうです。
ヨーロッパの中でも少しユニークなのがフィンランド。「友情の日」として、花を贈り合います。
赤バラ以外にもいろいろな花をミックスした花束や美しい鉢物なども人気だそうです。
こうした習慣がアメリカにも渡り、バレンタインデーにおける最も需要なアイテムは、やはり「花」。他の何はなくとも「花」は絶対だそうです!
お花は女性の職場にもと届くそうで、そういえば、時々そんなシーンが映画やドラマに出てきますよね。
アジアの国々はどうでしょう。
お隣の韓国では日本とアメリカの折衷タイプらしく(?)、台湾やベトナムでは男性が女性にお花のを贈るのが一般的だそうです。
イスラム社会でも、自由な国ではバレンタインデーがあるそうです。
平和な社会があってこそお祝いできる日、お花は世界に「LOVE&PEACE」をもたらしてくれるのでしょう。
■フラワーバレンタインにお勧めの花選び&花飾り
世界共通で「赤バラ」の人気は不動ですが、ちょっと視点を変えた花選びで、オンリーワンの贈り物はいかがでしょうか?
●春の赤い花で記憶に残る一輪を(写真左)
赤バラだけではなく、春花には赤い花がたくさんあります。この季節にしか咲かない春の花姿と香りは、印象深く残ることでしょう。
贈る人のイメージを膨らませて、似合う花を探すのも楽しいですよね。迷った時は、もちろんプロの花屋さんに相談するのがベストです。
おすすめは、アネモネ、ラナンキュラス、チューリップ、スイトピー、チョコレートコスモスなど。
今回の花束のスタイルは、タテに長くシンプルモダンに仕上げてみました。このスタイルは、少ない花でもカッコよく決まりますので男性に贈る時にもおすすめです。
●チョコレートのイメージカーラー、ブラウン系の花でビタースイートの花束を(写真右)
こちらは、あえて異なる色を選んでみました。
ブラウン系の花は、最近人気なカラーで様々なお花がブラウンカラーに品種改良されています。
その中でもおすすめは「リシアンサス」。フリンジがかった厚みのある花弁は花持ちもよくラグジュアリーなイメージになります。
チョコレートの香りがする「チョコレートコスモス」を挿し色に入れて甘さをプラスしてみましょう。
花束のスタイルはラウンドのブーケスタイルで、大人可愛いイメージに!
花束は、そのまま花瓶に生けることもできますが、水替えをして茎を切り戻していくと丈が短くなっていくので、束を崩して生け直しても良いですね。
同じお花でも、飾る背景(例えば壁の色)が暗めの場所か、明るめの場所かにより見え方が変わってきます。また朝日と夕日の光の具合でも異なった表情を楽しめます。
お花とともにメッセージカードやチョコレートを添えて、お花を眺めながら、チョコレートをいただく…そんな至福の時間をプレゼント。
大切な人に、自分のご褒美に、ぜひ今年はフラワーバレンタインをしてみませんか。
<今回使用した花々>
〇赤系
アネモネ、ラナンキュラス、チョコレートコスモス、ヒペリカム、ナズナ、ゼンマイ、
ゼラニウムチョコワッフル、アイビー
〇ブラウン系
リシアンサス、ラナンキュラス、ガーベラ、チョコレートコスモス、スイトピー、フリルパンジー、アカシア、ユーカリ