4月にご紹介する花は、ポップで明るい雰囲気が魅力のガーベラです。
鮮やかな色彩とまるで太陽のように晴れ晴れしく花開くその様は見る者に元気を与えてくれますよね。
花屋さんでは、春夏秋冬店頭に並んでいるバラやカーネーションと同じく、必要不可欠なスタメン花でもありますが、春と秋に開花時期を迎えます。
そして4月18日は「ガーベラ記念日」。
その由来は、「よ(4)い(1)は(8)な」という語呂合わせ、4月はガーベラの出荷最盛期、1958年4月に日本で初めて「ガーベラ」という名称が登録された、という理由からきているようです。
ということで、4月はガーベラに注目!
お祝い事などイベントも多いこの季節にフラワーギフトとして彩りをそえてくれるアイテムです。
また日常の何気ない時間の中にガーベラを飾って元気をチャージしたり…様々なシーンで活躍してくれることでしょう。
【基本情報】
『ガーベラ』(別名:花車、アフリカ菊/和名:千本槍)
・キク科 ガーベラ属
・原産地/南アフリカ トランバール地方
・日本の主な生産地/静岡県
〇花名の由来
1878年に南アフリカトランバール地方でドイツ人医師博物学者トラウゴット・ガーバー(Traugott Gerber)によって発見されました。この発見者の名前に由来していると言われています。
その後イギリス人自然科学者ジェイムソンによって、本土イギリスに持ち帰られ、フランス、ドイツ、オランダに広がって行きました。
日本には、1910年頃、明治時代後期から大正時代初期に渡来し、和名では「花車」「アフリカ千本槍」「アフリカタンポポ」として呼ばれていたようです。
●花言葉
「希望」「前進」
とてもカラフルなガーベラは、花色によっても異なります。
・ピンク色…「感謝」「崇高美」
・赤色…「神秘」「燃える神秘の愛」
・オレンジ色…「冒険心」「神秘」
・黄色…「究極美」「究極愛」
・白色…「希望」「律儀」
ポジティブな花言葉からも、フラワーギフトに最適ですね。
●ガーベラのサイズや咲き方等について
バリエーション豊かな咲き方や品種の魅力にせまってみましょう。
可愛らしいイメージがあるガーベラですが、ユニークなものやカッコイイ品種も沢山あります!おまけに、ネーミングも豊富でクスッと微笑んでしまうものもあります。例えば、写真左下のクリーム色は「パスタコルヴァーラ」、グリーンは「グリグリ」と品種です。
①花の大きさには、大輪・中輪・小輪があります。大輪は直径10cm以上、小輪だと直径3cm前後からありますので、用途によって使い分けるのが良いですね。
※大きいほどお値段もアップします。
②花の中心部(芯)には芯白と芯黒(白目と黒目)があります。
芯黒は黒が入ることでキリっと花がしまり、大人っぽいイメージに、芯白は柔らかくふわっと可愛らしいイメージになります。
ガーベラを選ぶ時のポイントの一つかもしれません。
花屋さんで「シンクロのガーベラありますか?」などと尋ねたら、ちょっと玄人ぽい通な感じがしますよね。
咲き方は大きく分けて6種類。咲き方に個性があり、これがガーベラ?!と思わせる変り咲もあります。
・一重咲き
・半八重咲(セミダブル)
・八重咲(フルダブル)…写真上左
・スパイダー咲…写真上中
・カール咲…写真右
・ポンポン咲
最近ではつぼみのガーベラも出回りだしていますが、まだレアもののため、花屋さんで見つけたらラッキーですよ。
【お手入れ方法】
ガーベラを長持ちさせるこつ
①茎を切る時は、切口はまっすぐに切ります。導管がつぶれると腐りやすいため、茎の中が空洞のお花は、基本的にまっすぐに切る!と覚えておきましょう。
②茎の長さは短めにして飾った方が長持ちします。その理由は、切り花のガーベラには葉がないためです。
切り花は、茎から水を吸って花まで水を届けるため、葉から水を蒸発させる蒸散という作用がありますが、葉のないガーベラは、蒸散作用が極端に少なく水を吸い上げにくいのです。そこで初めから茎を短く切ることで、水が届きやすくなり、長く咲いてくれるのです。
*長い茎がお好みの場合は、2,3日長いまま楽しんでその後短く切って飾ってもいいですね。
③花瓶は浅水(2~3㎝)にし、水替えは、できれば2,3日に1回(夏は毎日)行ってください。
その時、器の中もきれいに洗浄しましょう。時々、茎の先を5ミリほど切るのも、長持ちさせるのに有効です。
⑤届いたばかりや買って間もない花が弱って見えたら、水分が足りず水落している可能性があります。
その場合、生ける前にひと手間かけて湯上げ(水揚げ方法のひとつ)をおすすめします。
詳しくは、MAGAZINEの「お花を長く楽しむための基本の水揚げ方法」をご覧ください。
【飾り方のポイント】
他のお花とも相性はよいですが、まずはガーベラだけを飾ってみるのがお手軽でおすすめです。
ガーベラと一口に言っても2000品種あるとも言われていますので、種類を混ぜてカラフルに飾ればとても華やかですし、単色の濃淡を生かしてシンプルに飾ってもいいですね。
・写真上左:お値段も比較的お手頃なガーベラ。ちょっと多めに用意して束ごと花瓶にストンと生けるのも素敵です。
・写真上中&右:お気に入りの花瓶やグラスに数輪と+葉物1種類くらいで飾るだけでも、お部屋がぱあっと明るくなり、お手入れも楽かもしれません。グリーン×グリーンのアレンジは、モダンな印象になります。
花がうつむいていたり、ちょっぴり上を向いていたり、様々な方向に傾いているガーベラの種類をいろんな角度から楽しんで生けてみると、全体のイメージがガラッと変わるのも魅力的です。
【飾り方のポイント】
①花の形が丸くて平たいので、みんなが一方向に向いていると、なんだか不自然に見えませんか。向きを変えてリズムを作ってあげると自然に仕上がります。季節の草花と合わせて、のびのびと生けてみましょう。
・写真上左:ガーベラは丸い形をしてるので、草花は異なるシルエットがおすすめ。スモーキーな花瓶とちょっと辛口のアルストロメリアを加えて、おとなっぽい仕上がりに。
・写真上中:お気に入りの花瓶があれば、その利点を生かして、あえて花だけを口もとにアレンジ。安定感もありミニブーケ風になります。
②花が弱ってきたら、短めにしてグラスなどに飾って…ちょっとした卓上花として食卓を彩りを(写真右)
kumpu DAY&FLOWERS では、産地直送便で千葉県の「林園芸」さんから、摘みたてのガーベラをお届けします。(写真左)
〈林園芸さんは、土耕にこだわって生産しており、茎が固く、日持ちがいいのが特徴です。現在、約50種類を生産しています。〉
お祝い事や記念日などイベントに、また、日々のお部屋に彩りをそえるなど、どんな用途にも万能なお花、ガーベラ。ぜひ、お楽しみください!