もうすぐ師走。まだ紅葉で賑わう名所もありますが、次第に山々を彩った葉っぱたちは道に散り、今度は足元から街を彩ります。枯れ葉をさくさく踏み進み、所々に咲く寒椿の鮮やかなピンクに魅了され、季節の移り変わりにしみじみとしますね。
また、この季節は次第に日が短くなり、夕方になればすっかり真っ暗に……冬の訪れを感じます。
そして冬とともにやってくる一年の最後を彩るビックイベント☆クリスマス☆
街中は、イルミネーションで煌びやかになってきました。
kumpuでも昨年に引き続き「ナチュラル・クリスマス」のご提案をしたいと思います。グリーンをたっぷりとあしらい、針葉樹の澄んだ香りに心を落ち着かせながら過ごせる花飾り。
第一弾は、もの足りない位がちょうどいい、シンプルスワッグ(壁飾り)です。
様々なグリーンと木の実いっぱいやキラキラのオーナメントをたくさんつめ込んだリースやスワッグは楽しくハッピーな気持ちにさせてくれますが、実際作るとなると、材料を集めるだけでも大変ですよね。ご自宅で気軽に楽しむには、このくらいシンプルでも十分かもしれません。
クリスマスカラーを束ねるだけでも演出はできます。あとは、お好みのリボンなどを結んでオリジナル感をだしてみましょう。
🎄スワッグとは
ドイツ語で「壁飾り」の意味です。花束を逆さまにしたような形で、壁につるして飾ります。空間を彩るインテリアアイテムとしても人気です。
ヨーロッパでは魔除け・幸福を呼ぶアイテムとして、古くから親しまれてきました。
特にクリスマスシーズンには、街中で見かけることが多くなります。玄関に飾られるほか、部屋の壁や暖炉の回りに飾られ、華やかでエレガントにクリスマスの雰囲気を演出します。
シルエットは様々。
アーモンド型に作るのが一般的ですが、タテに細長いタイプ、扇形のように横に広がるタイプなど、決まりありません。飾る空間に合わせてお好みの形をアレンジしてみましょう。
【ガーランドのようなタテに細長いスタイル】
スタイリッシュな雰囲気に仕上がります。広めの空間に似合うかもしれません。長さを生かして、ガーランドの様にオーナメントを繋げていきましょう。花材と同じ色味のリボンを思い切って長めに垂らせば、モード風にもなります。(写真上)
・使用花材…ヒムロスギ、ブルーアイス、松かさ、コットン、ミニシルバーデージー、シャーリーポピー)
【ツリー型】
こちらは、実付のヒイラギとローズヒップのみを束ねたスワッグ。ヒイラギの葉の特徴を生かして束ねたら、偶然にもツリー型になりました。いくつか作ってモビールの様にゆらゆら吊るすのもよいですね。(写真上左)
・使用花材…ヒノキ実付、ローズヒップ
【扇形】
クリスマスカラーを意識して、もう少し花材をプラスして束ねてみました。長さのあるものから束ねていきますが、横にも広がる様に束ねて。ちょっとしたスペースに飾るのによいですね(写真上中央)
・使用花材…ヒムロスギ、ブルーアイス、グミノハ、ローズヒップ、ヤシャ
【フリースタイル】
シルバーグリーンだけをわさっと束ねて静寂なイメージに。香りを楽しみましょう。(写真上右)
・使用花材…ヒムロスギ、ブルーアイス、ササバユーカリ、ダスティミラーシラス、セイロンランティア
【スワッグの作り方】
<今回使用したもの>
・花材
ヒムロスギ、ブルーアイス、グミノハ、ローズヒップ、
ヤシャ
・資材
ワイヤー、輪ゴム、リボン、花ハサミ、クラフトハサミなど
とてもシンプルです。
基本的な手順です。
1.花材の下準備をします。
エアバーグリーンはイメージに合わせて長ければ、枝分かれ部分を切り分けて、ボリューム長さの調整をしましょう。
2.枝や茎の手元に当たる部分(大体10cm位)の葉を取り除きます。
3.枝の表裏を見極めて、できるだけ背になる部分が平らになるように、分けておくと束ねやすいです。
4.丈の長めのものから下に置き、それぞれの花材が良く見えるように、段々に重ねていきます。
5.時々束を逆さに持って、スワッグになった時のイメージを確認しながら束ねていきましょう。
6.味付けとなる実物を挿していきます。束を持っている手を少し緩めて、グリーンの隙間に入れて様子を見てみましょう。
7.全ての花材を束ねたら、全体のバランスを整えて、ワイヤーか輪ゴムで留めます。
8.壁に吊るすためにリボンか麻紐などを結び付けます。今回は、リボンの隙間にフックをかけて飾れるようにしました。
手元の茎は、切らずにそのまま不揃いでも構いませんし、カットして揃え、リボンなどでアレンジするとより装飾的になります。
☆補足…リボンの色・太さ・素材によって、ずいぶん印象が変わるので、作りたい雰囲気に合わせて準備しておくとよいですね。
結び方によっても印象が変わります。目立たせたくない時は固結びを、逆に目立たせたいときは蝶結びにするなど、フィニッシュが決め手になるかもしれません。
グリーンのベースは同じでも、色やオーナメントで様変わりします。こちらは、オリエンタルなお部屋に合わせてみました。ご自宅の空間に合わせて自由に飾ってみましょう。
今回使用した花材は、比較的お花屋さんでも購入しやすいものなので、これから作ってもクリスマスまでドライのまま飾って楽しんでいただけます。オーナメントを変えれば、お正月用まで飾れるスワッグ。
小ぶりなものから作ってみてもよいですね。
ぜひお試しください。