12月に入り、街中は煌びやかなクリスマスムードに☆ ウインドウディスプレイの大きなツリーやクリスマスリースを眺めるだけで、なんとなくそわそわ心躍る季節になりますね。
そろそろ、おうちでも植物で彩るクリスマス支度を始めてみませんか。定番アイテムといえば、ツリーやリース、最近ではスワッグも人気です。
造花やプリザーブド、ドライ素材のものなど、たくさんの種類がありますが、やはりおすすめなのはフレッシュな素材!生のモミの木や、杉、ヒバなどの針葉樹やユーカリなど、エバーグリーンを使ったものがおすすめです。
エバーグリーンとは一年中、葉を落とさない常緑樹のこと。四季を通して生き生きとした葉をつけることから、変わらぬ若々しさ、永遠の豊かさ、イエスキリストの永遠の命を表現するために、クリスマスの装飾としてよく使われています。
そこで今月は花屋さんで比較的買いやすいエバーグリーン(常緑樹)をご紹介します。特別なものを作らなくても、花瓶に挿すだけで、豊かな香りに癒されながら、素敵なクリスマスが訪れることでしょう。
『ヒムロスギ』
分類: ヒノキ科ヒノキ属
学名: Chamaecypraris pisifera cv. Squarrosa
和名: 姫榁杉/檜榁杉(ひむろすぎ)
英名: Himuro-sugi
原産地:日本
〇名前の由来
名前からは「氷室」を連想するかもしれませんが、ムロ(=ネズミサシ)の葉を小型にしたような葉を持つという意味あいで、漢字表記「姫榁」「檜榁」からも読み取れます。
〇特徴
銀色がかった緑の細かい葉がこんもりついた樹木です。葉っぱが密に生え触った感じがもこもこしてボリュームを出しやすく、リースやアレンジの土台としても使いやすい素材として人気ものです。
枝分かれしているところから切り分けて、1本を数本に増やせるのも便利。
『ブルーアイス』
分類: ヒノキ科 ホソイトスギ属
学名: Cupressus arizonica
和名: ブルーアイス
英名: Blue ice
原産地:北アメリカ
〇名前の由来
涼しげな咲き姿と、青緑色の葉が氷をまとっているように見えたため「ブルーアイス」と名付けられたようです。
〇特徴
メタリックブルーの葉が美しく、珊瑚のようなフォルムが特徴的。森林浴をしているような、爽やかな香りに癒されます。
アリゾナイトスギを園芸用に品種改良したもので、「コニファー」という総称で親しまれており、クリスマスツリーにもよく利用されています。
『ヒノキ(実付)』
分類: ヒノキ科 ヒノキ属
学名: Chamaecyparis obtusa
和名: 檜、桧、真木
英名: Japanese cypress、Hinoki cypress
原産地:日本
〇名前の由来
神事などでこの木をこすって火をおこしたことに由来して「火の木」。
神宮の建築材に使われることから「霊(ひ)の木」、最高のものを表し太陽を意味する「日」という字を使った「日の木」を由来とする諸説があります。
〇特徴
日本人には昔からなじみの深い樹木。一度はこの上品な香りに魅了されたことがあるのでは。(葉からは微香です)
形は羽状で平たく広がって見え、あられのようなコロンとした実が付きます。
このフォルムを生かして、リースやスワッグに動きを出したりアクセントを付けるのに最適です。
余談ですが、ヒノキの葉は、食べ物の「掻敷(かいしき)」としても使われています。殺菌及び防腐効果のある脂分が含まれ、細菌類に対する抗菌性が強いのが理由なのだそうです。
この他にも、まだまだあります。
モミの木、ブルーバード、ジュニパー、クジャクヒバ、ユーカリetc…
葉っぱの色がシルバーだったり、逆に黄金色だったり、飾る空間に合わせて好みの色味から選ぶのもよいですね。
〇お手入れ方法
・枝物なので、基本的に丈夫で水揚げも簡単です。
茎の切り口を斜めに切り、次にタテにハサミを入れて2~3cm割れれば十分です。
・花瓶の水は浅め(3~5cm)で構いません。
・冬場は乾燥しますので、霧吹きを毎日かけて水分を葉からも補給すると、より長持ちします
【簡単な飾り方】
エバーグリーンは、リースやスワッグ作りの素材として、定番になりつつありますが、もっと手軽に楽しんでみましょう。
合わせるお花や器をクリスマスカラーにするだけで、いつもよりちょっと特別な花飾りを楽しめます。松かさなど小物があれば、一緒に飾ってみるとよいですね。
上の写真は、kumpuからお届けしている定期便のお花を使った花飾りです。お花の種類に拘らす、色味を変えるだけでも、様々な雰囲気作りができると思います。
これからの時期、エバーグリーンに合わせるおすすめのお花は、バラはもちろん、ガーベラ、ラナンキュラス、アネモネなど春花、アマリリスなどいかがでしょうか。
プラスで実物、例えばヒペリカム、ノバラの実、ヘデラベリー、個人的にはナンキンハゼが好みです。
エバーグリーンは、水に浸かってなくても数週間は楽しめます。もちろん水分が蒸発していくので、ドライにはなっていきますがそれも味のひとつ。
左の写真は、ちょっとバージョンアップして、器に見立てて花を飾るスタイルです。
雪が積もった森の中にお花がぽつっと咲いているような、そんな真冬の景色をテーブルデコレーションにご提案。お部屋のコーナーに飾ってもよいですね。
次回はこの作り方をご紹介します!