もうすぐ3月。
梅の蕾がほころび始め、桜へと移行していく季節、ヨーロッパでは「Mimosa(ミモザ)」が春を告げる花として大変人気があります。
最近では、日本でも2月の後半から3月にかけて、切花のミモザを使ったリースなどのワークショップも流行り、定着してきてるようです。
明るい黄色の羽毛のような花と春のまだ柔らかいお陽さまを浴びて、ふわふわと風に揺れる姿はとても可愛らしく、見ている人に幸福感を与えてくれますよね。そんなミモザをご紹介します。
【基本情報】
『ミモザ(アカシア)』
分類: マメ科・アカシア属
学名: Acacia dealbata
和名: 銀葉アカシア
英名: Mimoza、Mimosa, Silver wattle
原産地: オーストラリア
花色:イエロー、オレンジ
●花名の由来
ミモザは本来オジギソウ属(Mimosa)を指す名前ですが、フサアカシア(アカシア属)の葉がオジギソウの葉に似ていることから、誤ってフサアカシアを「ミモザ」と呼ぶようになったといいます。
日本では黄色の花を咲かせるアカシアの仲間を総称してミモザと呼ぶことが一般的です(一部、白花もあり)。アカシアは世界で約1000種以上あり、約700種がオーストラリア原産。現地では「ワトル」と呼ばれ、国花にもなっています。
●花言葉:「感謝」「思いやり」「感受性」「友情」「秘密の愛」「堅実」など色々とありますが、とても温かな言葉が多く、相手を思いやるようなものばかり。香りも良く花言葉も素敵なミモザは贈り物にも喜ばれそうですね。
【お手入れ方法】
・ミモザの水揚げは茎を普通に切るのではなく縦に割れ目を入れたり、ハンマーなどで切り口を軽く叩く方法が適しています。
・蕾が咲かないのは栄養分(糖分)が足りないからです。切り花用の延命剤には糖分も入っていますので、ミモザを飾るときには水に混ぜて使ってみてください。
・切り花は乾燥にとても弱いので、エアコンの風などが直接当たらないように注意してください。霧吹きなどをかけて湿度を保つことをおすすめします。
黄色いかわいらしい花が女性に人気のミモザは、早春には切り花として店頭に並び、ドライフラワーにして、スワッグやリースなどの素材にも使われています。
パウダリーでふんわりと甘い上品な香りは、ヨーロッパでは香水やルームフレグランスとしても利用されているそうです。
【豆知識…海外では?】
●フランスでミモザは太陽をイメージさせ、春を告げる「冬の太陽」と呼ばれています。
南フランスでは、古くから毎年2月に「ミモザ祭り」が開催され、フラワーパレードやワークショップなどミモザの花を満喫できる人気のイベントのようです。
●イタリアでは3月8日を「ミモザの日」と呼んでいます。男性は愛する妻や彼女、母親にミモザの花を贈り、日頃の感謝や愛する気持ちを伝える習慣があります。
●アメリカでは5月に「National Mimosa Day」という、ミモザカクテルにまつわるイベントが開催されているようです。